陵墓スタンプラリーの旅

歴代天皇の陵墓の参拝記録です。現在過去の参拝記録を元に日々更新中。

天皇陵のタイプ

 天皇陵は、時代によってまったくサイズや作りが異なります。正確には、前方後円墳とか円墳とかあるのでしょうが、もう少しざっくり雰囲気で分けて整理しています。

  

①お堀付き古墳タイプ

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仁徳天皇陵(大山古墳)に代表される、いわゆる古代大王の古墳です。

多くは、お堀の手間に遥拝所がありますが、渡って上陸できる陵墓もあります。

 

古墳とのちがいは、天皇陵に治定されていると柵で囲われ、宮内庁に管理されているか否か。 天皇陵のとなりに治定されていない古墳があると、まったくk雰囲気が違ったりもします。

 

②山の上眺望タイプ

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明治天皇伏見桃山陵のように、もともとあった、自然の地形を利用し、眺望の良い場所に造られた陵墓です。

 

③山の下静寂タイプ

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天智天皇陵や、弘文天皇陵のように、住宅街から離れた場所に造られたものです。山の麓だけでなく、平地の森の中の陵墓も、ここに含まれます。

 

④住宅街出現タイプ

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住宅街の中にあるものです。意外な場所に突然現れることがあります。

 

⑤お寺内お堂タイプ

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近衞天皇の安樂壽院南陵のように、お寺の敷地内のお堂があるタイプです。数は少なく珍しいタイプです。

 

⑥石造塔タイプ

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江戸時代以降の、泉涌寺墓所内に埋葬されているものです。

 

 

 

参拝旅のお供の本

天皇陵を参拝する前や後にチェックする本を紹介します。どんな人物だったのか分かると、陵墓の場所の意味合い、大きさなどと紐付けて見られるようになります。

 

『歴代天皇知れば知るほど』所功

 歴代天皇がどのような生まれ、育ちで、どんな業績があるのか、コンパクトにまとまっている本です。

天皇諡号だけだと、名前を覚えるのもおぼつかないのですが、少しだけでも前知識を入れておくと、それぞれに個性があり、参拝する際も人物像が立体化されるようになります。

 

歴代天皇知れば知るほど (じっぴコンパクト新書)

歴代天皇知れば知るほど (じっぴコンパクト新書)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2014/12/18
  • メディア: 新書
 

 

 

御陵印のいただき方

御朱印帳は宮内庁の陵墓監区事務所にあります。まったく無縁の宮内庁の建物に初めて入ったときは緊張しましたが、最初だけ。職員の方も慣れているので、スムーズにいただくことができます。

 

御陵印をいただける場所


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御陵印は、全国に5カ所ある宮内庁の陵墓監区事務所でいただきます。それぞれの監区事務所に管理している陵墓の御陵印があります。

つまり、この5カ所へ行けば、すべての御陵印がそろってしまうのです。

  • 多摩監区事務所
  • 桃山監区事務所
  • 月輪監区事務所
  • 畝傍監区事務所
  • 古市監区事務所

 

御陵印のいただき方

 それぞれの監区事務所の業務時間内に、職員の方に声をおかけして、御陵印をお借りします。入口近くにある机まで、御陵印がすべて入った木の箱を持ってきてくださいます。

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御陵印を押し終わったら、職員の方にお声かけします。

 

持ち物

【必須】

  • 御陵印帳など御陵印を押印する紙(何でもよい)
  • 印写りを防ぐための薄紙(半紙など)

【あれば尚よい】

  • 朱肉/スタンプ台
  • 印マット

 

 監区事務所でお借りできるのは、御陵印と朱肉です。朱肉はからからに乾いているところもあったので、確実にしたいのであれば持参するとよいでしょう。印マットは、御陵印帳があれば必要ないと思います。

 

混雑具合

御陵印をいただきに陵墓監区事務所へ行ったときに、ほかの人とかぶったことは一度もありません。心配する必要はないと思います。

 

御陵印帳の存在を知る

御陵印をいただいているのが御陵印帳。御朱印帳とは別に、専用のものをつかっています。

 

御陵印帳を手にする

初めての天皇陵参拝から東京へ戻り、天皇陵について調べてみたところ、「御朱印」ならぬ「御陵印」があることを知りました。

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そして、京都の掛軸屋さんが「御陵印帳」を作っていて、通信販売が可能なことを知り、さっそく注文しました。

 

「御陵印帳」を注文したことが、天皇陵参拝の決定的なきっかけになったと思います。もともと、旅の記録としてチラシやチケットなどを手元に残す習慣がなく、すべて破棄してしまうタイプです。御陵印も、とても素敵な御陵印帳があるから、初代からすべて参拝しようという気持ちになりました。

 

御陵印帳に参拝日を書き込む

「御陵印帳」が届いてすぐ、参拝した天皇のページに日にちを書き込みました。まだ御陵印は押していませんが、次の旅の計画を考えるようになりました。

最初の天皇陵は神武天皇陵

神社参拝が日常に溶け込んだ頃、たまたま天皇陵に立ち寄ることになりました。

 

天皇陵との出会いは偶然だった

御陵印帳を見返してみると、最初の天皇陵参拝は、初代神武天皇でした。特に意識していたわけではありません。長谷寺室生寺へ行った際、乗り継ぎなどの関係から橿原神宮へ行けそうだったのでコース組み入れました。

 

地図を見ると、橿原神宮の隣に初代神武天皇陵がありました。時間に余裕もあったので、神武天皇陵へ立ち寄ることにしました。

 

神武天皇陵の雰囲気がよかった

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神武天皇陵は、例えるなら明治神宮のような雰囲気を持ち、気持ちがシャンとするような場所でした。思った以上に広大な森に囲まれていたのもよかったです。

 

地図を見ると、2代綏靖天皇、3代安寧天皇、4代懿徳天皇の陵墓も歩ける範囲にあったので、そのまま歩いて向かいました。神武天皇陵と比べるとサイズは小さく、地図を見ながら歩いていると、突然現れ「あ、これか」という感じ。

 

宮内庁天皇陵として管理しているものの、知らなければそまま素通りしてしまうようなことで、そんな場所に手を合せることに尊さを感じました。

 

これが、初めての陵墓参拝です。天皇陵を参拝しようとして始めたのではなく、成り行きでたどり着き、たどり着いたことがきっかけとなったのです。

天皇陵参拝のきっかけは神社参拝から

何で陵墓参拝を始めたのか。そして続いているのかをお伝えします。

 

神社参拝のきっかけは『古事記の宇宙』だった

 

古事記の宇宙 (青林堂ビジュアル)

古事記の宇宙 (青林堂ビジュアル)

 

 

きっかけは、竹内睦泰氏の著書『古事記の宇宙』でした。

 

それまでは、日常生活で神社へお参りすることはなく、旅先で観光名所としてお参りする程度。御利益に興味はあっても、どんな神様なのかに興味を持ったことはありませんでした。

 

古事記の宇宙』を読んでから、神話と歴史だと思ってた古事記の始まりがビッグバンだという解釈に衝撃を受け、それまでまったく頭に入ってこなかった神様の名前がすんなり入ってくるようになりました。

 

ぼおるぺん古事記』で古事記リテラシーを強化

ぼおるぺん古事記 (一)天の巻

ぼおるぺん古事記 (一)天の巻

 
ぼおるぺん古事記 (二): 地の巻

ぼおるぺん古事記 (二): 地の巻

 
ぼおるぺん古事記 三: 海の巻

ぼおるぺん古事記 三: 海の巻

  • 作者:こうの 史代
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2013/02/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

積読本として本棚にあったこうの史代さんの『ぼおるぺん古事記 3』に手をとり、読み進めることで、神々のビジュアルもセットでインプットされたことも大きかったと思います。

 

ひとえに神様といっても、神代の神様もいれば、実際の存在した天皇などが祀られていることもあることもようやく知るようになりました。

 

神社参拝が習慣に

当時住んでいた渋谷のマンションの近くの氷川神社へお参りするようになり、都内の気になる神社や旅先では、祀られている神様を確認してからお参りするようになりました。

成功している人は、なぜ神社に行くのか?

成功している人は、なぜ神社に行くのか?

 
開運したければこの神社に朝、一人でお参りしなさい。

開運したければこの神社に朝、一人でお参りしなさい。

 
東京開運☆さんぽ (KAWADE夢文庫)

東京開運☆さんぽ (KAWADE夢文庫)

 


その頃読んで参考となったのは、八木龍平氏の『成功している人は、なぜ神社に行くのか』、長崎洋二氏の『開運したければこの神社に朝、一人でお参りしなさい。』『東京開運☆さんぽ』です。

 

もともとせっかちな正確で、「目的地を目指し、目的を達成するとそれで終わり」というタイプだったので、深呼吸をするとか、気を感じるとか、そういったことはありませんでした。

 

能力者の語るおすすめポイントなどで、意識的にその場の気を感じるようにするようになると、だんだんと、「よい場所」に気付けるようになりました。もしかしたら、先入観の影響であって、自分にとって本当に「よい場所」なのかどうかは分かりませんが。。。

 

それでも、日常的に神社をお参りし、自宅に簡易的な神棚を造り、毎日手を合せるようになり、旅行の目的も神社巡りが中心になっていったので、自分自身が神社を求めていたのではないかと解釈しています。

 

そして、神社参拝が日常に溶け込んだ頃、たまたま天皇陵に立ち寄ることになりました。